一周忌のごあいさつ

一周忌のごあいさつの下の方に 
【追悼コンサート】 の模様の写真を載せました。

 1    皆様へ
 
皆様へ
平成18年3月 
 
 春とは名ばかりで、冬の名残をまだ残しておりますが皆様お変わりないでしょうか。敏行が亡くなってけら、一年が経とうとしています。葬儀の際は皆様に大変お世話になり厚く御礼申し上げます。
 
 この度、納骨と一周忌を同時に行いたいと思い、ご案内を差し上げました。
 本量寺で納骨の後、加茂市産業センターで一周忌をとりおこないます。
 敏行を思う親の強い思い、わがままは、重々承知の上 【敏行をしのぶ会 追悼コンサート】 と名を変えて、一周忌の法要を行いたいと思います。
 この企画に、敏行の友達からは快く協力して頂き、最高の供養をしてあげようと、いろいろ考えてくれています。
 敏行の友達が主体のため、この一周忌は会費制で行いたいと思います。
 ご多忙中誠に恐縮に存じますが、よろしくお願い申し上げます。
 
 突然予想もしていなかったわが子の死に、なにもできず、助けてあげることができませんでした。私どもにできることは、皆様のお時間とご協力を頂いて、敏行のために最高の一周忌をしてやることだと思っています。
 
 敏行が亡くなって気づいたことは、先生方、仲間とのすばらしい出会いが会ったことです。
 
 本量寺保育園の大森園長先生には、敏行の良いところを引き出してもらい、敏行の原点となりました。
 
 若宮中学校の板垣先生には、バスケの楽しさを教えて頂きました。捧先生には、敏行にいろいろな経験をさせて頂き、たくさんの想い出をもらいました。
 
 加茂高校の桑野先生には、敏行が卒業できるように大変なご苦労、ご心配をおかけし、無事卒業させて頂いたことに感謝いたしております。
 
 バスケ部のコーチの小山さんには、過酷な治療に耐えるだけの、精神力、体力、気力をつけて頂き、本当にありがとうございました。
 
 通うはずだった国際メディカル専門学校に合格できたことを、敏行は大変喜び、この学校に通うことを励みに頑張りました。とくに看護科主任の小薬先生には、大変な心配を頂き、移植前にお守りを頂いたことに敏行は、「いい先生だぁ〜」 と感動し、本当に嬉しそうでした。
 
 看護科の生徒さんたちは、命の重さを一番理解していると思いますが、敏行が亡くなったことで、大変なショックを与えてしまいました。また、一度も会ったことのない敏行のために、たくさん葬儀に参列して頂いたことに本当に感謝しています。同級生になるはずだった敏行の人柄が、少しでもわかって頂けたら嬉しいです。
 
 四歳から通っていたカワイピアノ教室。敏行が一度も辞めると言わずに入院するまで通った十四年間。その間、何人かの先生の指導を受けましたが、最後の先生だった山崎先生を姉のように慕い、親には言えないことでも先生には、なんでも話していたそうです。敏行のよき理解者でした。
 
 臥竜塾の石井先生には、スキー、海や川でのキャンプに毎年連れて行って頂き、敏行に楽しい思い出がたくさんできたと思います。ありがとうございました。
 
 田上自動車学校の有本先生には、一時退院の限られた時間の中で、ご配慮をしていただき、なんとか卒業させて頂きました。
 
 仲間を連れて三条や新潟まで買い物。瓢湖までドライブ。少しでも時間があると、車を運転していました。運転できたのはわずかな期間でしたが、楽しそうな顔でハンドルを握っている姿が忘れられません。
 
 敏行にとっては最高の想い出になったと思います。本当に感謝いたしております。ありがとうございました。
 
 最後まで全力を尽くして頂いた主治医の石黒先生、看護師の皆様本当にありがとうございました。心より感謝いたしております。
 
 そして、敏行にたずさわって頂いた全ての人たちに心より感謝いたします。
 
最高の仲間との出会い……ありがとう!
 
 本来ならば一周忌の席でご挨拶しなければいけないのですが、言葉にならないと思いますので、失礼だと存じますが、書面にてのご挨拶に代えさせて頂きます。

 2    敏行の友達の皆様へ
 
敏行の友達の皆様へ
母  由美子
 
 日増しに春の気配を感じますが、皆さんお変わりありませんか。
 昨年六月二十八日(火)敏行が亡くなってから一年が過ぎようとしています。
 
 月命日には必ずお線香を上げにきてくれた人。ちょくちょく顔を見せにきてくれた人。OB戦の帰りに部員みんなできてくれたバスケ部の皆さん。県外に行き、帰省した時には自分の家に帰るより先に、お線香を上げにきてくれた人……。本当に嬉しかったです。ありがとうございました。皆さんと話をして、私たちの知らない敏行が垣間見られて楽しかったです。気持ちがどんなに和んだかしれません。感謝しています。
 
 今の高野家にとって、敏行が初仏になってしまいました。そのため、一周忌に間に合うように墓作りを進めています。生きている私たちは姿が見え、ちゃんと感じ取ることができますが、亡くなって姿が見えなくなった敏行は、お墓が敏行の姿だと思います。
 
 楽しいことがあったとき、悲しいことがあったとき、誰かに話を聞いてもらいたいとき、ただ黙って聞いてくれる敏行に話しかけてあげてください。「敏行!一緒に笑ってくれよ!」 「とし……今日ドジふんじゃってさ〜」 などなど。何かあったとき、敏行が皆さんの心のよりどころになれたら、支えになれたらと願っています。
 
 敏行が入院中、皆さんの励ましにどれだけ力をもらい、元気をもらい、勇気をもらったかしれません。移植前に面会に来てくれた仲間の顔を見たとき、「俺、勇気が出た!」 と本当に嬉しそうでした。
 
 敏行は親、兄妹よりも仲間が一番!なにをするにも仲間が最優先でした。本当に仲間を大切にしてきました。
 
 敏行の一番の宝物は、数えきれないほどの仲間です。敏行が残して逝った大切な仲間は、私たちにとっても大切な宝物です。これからも顔を見せにきてください。待っています。
 
 皆さんはまだ若くて、死などと無縁の年の人なのに、多感な年頃にこんなに身近に仲間の死を経験させ、辛い思いをさせてしまい本当にごめんなさい。とくに亡くなる前の日に会ってくれた人たち、メール交換をしていた人たちは、本当に信じられなかったと思います。敏行の死を無駄にして欲しくないのです。
 
 ほんの一瞬で簡単になくなってしまう命。でも仲間の死で命の重さ、尊さ、大切さを一番理解できたと信じています。
 
 敏行は自分の使命を全うして、皆さんにいろいろなことを残して、この世を去ったのだと思います。
 
 一周忌はけじめをつけるとか、最後のお別れとか言われていますが、私は最後という言葉は使いたくありません。逆に、皆さんの心から忘れることのできない、すばらしい最高の一周忌にしてあげたいと思っています。敏行はにぎやかで、楽しいことが好きでした。この一周忌は、最高の供養になると思います。
 
 折に触れ、敏行を想い出してください。どうか、忘れないでやってください。みんなの輪の中、同じ空気の中に 「高野敏行」 がいたことを……。

 3    追悼コンサートの内容
 
追悼コンサートの内容
 
1 ※ バンド《Wack−c》によるミニコンサート
 
 ギター&ボーカル・ともくん   ギター・おっくん   ベース・ちゅうちゃん   ドラム・あみさん
 
 敏行がリーダーをして、ベースを担当していたロックバンドで、このコンサートのメインです。追悼曲を含む3曲を演奏します。
 
 高校1年の春にベースを買い、秋の加茂高祭でバンドデビューをしました。
 
 高校3年の夏、「あぽろん」 のスタジオを借り、夜遅くまで練習に明け暮れ入院する4日前 、三条のライブハウス 「ロケットピンク」 で演奏したのが最後でした。残念ながら私たちは一度も演奏を聴くことができませんでした。今回の 【追悼コンサート】 で、初めて聴くことができ楽しみです!
 
 オリジナルの敏行の追悼曲を作成中らしいのですが、果たしてできるのか……もし無理だったら、敏行と一緒にライブをしたときの曲を3曲演奏してくれます。ドラムのちゅう君が敏行のベースを使って弾くことになり、新たに新メンバーの紅一点。若宮中出身の同級生だった、あみさんがドラムを担当します。頑張ってね!
 
2 ※ B−Collect
 
 敏行が入院中に、東京のダンスの専門学校に通っているサワさんからメールがきて、「11月にミュージカルに出ることになったから観に来て!」 といわれ敏行も 「そのころは俺も復活しているから必ず観に行く!」 と約束したのですが叶えられず、「トシの代わりにお母さん観に来てください。」 といわれ、敏行の写真を持って私が敏行の代わりに観に行きました。
 
 偶然にも白血病と闘う女の子の話で、すごく感動して涙がとまりませんでした。サワさんも 「ずっとトシのことを想って踊っていました。」 と泣いていました。サワさんのあまりにも見事なダンスに来年は主役をとるんじゃないかと思うほどでした。是非皆さんにも観てほしいと思い、「敏行の一周忌に踊ってください。」 とお願いしました。
 
 ちなみに敏行も体育祭でサワさんと一緒に赤軍の応援団で、サワさんの指導のもとかっこよく踊っていました。
 
3 ※ おじんバンド
 
 敏行のお父さんのバンドで、この一周忌のために結成しました。
 ピンク・フロイドの 「あなたがここにいてほしい」  長渕 剛の 「勇次」 を編曲して、「とっすぃー」 を演奏します。みんなお父さんの友人ではじめての挑戦です!自信がありませんが敏行のために一生懸命頑張ります!乞うご期待!
 
4 ※ 岡田バンド
 
 ボーカル&ギター・ニール岡田さん ギター・本間さん  ベース・森山さん  ドラム・佐藤さん
 
 岡田バンドは、今回敏行のために久しぶりに再結成しました。
 メンバーの皆さん本当にありがとうございました。
 本間さんは、敏行たちのバンドが練習に通っていた、「あぽろん楽器」 店の専務です。ギターの腕前はピカイチです!森山さんの音楽センスはすばらしく、本間さんと高校時代からバンドを組んで活躍していました。今回、九州の福岡からわざわざ駆けつけてきます。
 
 二人ともお父さんとは小さな頃から、高校までずっと一緒でした。敏行には、二人を合わせることができなかったので、今回ぜひすてきな演奏を聞かせてあげてください。
 
5 ※ ピアノDuo
 
 カワイピアノ教室 大久保先生、山崎先生によるピアノ演奏・歌唱をします。
 敏行が好きだった曲で、先生二人による、「戦場のメリークリスマス」 「ジュ・トゥ・ヴ」 の連弾。「月のしづく」 の歌唱。
 
 先日、カワイ音楽教室講師による、「ザ・コンサート」 に行ってきました。大久保先生の歌声、山崎先生のドリマトーンはとてもすばらしく鳥肌がたちました。さすが先生!
 
6 ※ 律子&先生
 
 敏行の妹律子と先生の連弾で、「Summer」を弾きます。
 
 敏行が亡くなる前の日まで、リハビリのために震える手で毎日一生懸命キーボードを弾いていた曲です。私たちも忘れられない曲になりました。
 
7 ※ なつみ&あみ
 
 浜崎あゆみの 「Love Destiny] を演奏します。
 
 敏行となつみさんは、ピアノに関しては良きライバルでした。敏行が亡くなって数日して誰も弾いていないピアノから、敏行のピアノの音色が、なつみさんの耳にだけ聞こえたそうです。
 
8 ※ YH
 
 敏行が一時退院の時にピアノ教室で最後に弾いたHYの 「AM 11時」。有志たちで結成した生ピアノとバンドの演奏です。
 
9 ※ 元若宮中合唱団
 
 中学校の市の合唱コンクールで、敏行となつみさんが伴奏を取り合い、どちらも一歩も譲らず先生をまじえて話し合い、敏行が伴奏することになった曲です。なつみさんから伴奏をしてもらい若宮中のみなさんで合唱をします。
 
10 ※ スイング デルゼ
 
 若宮中学の同級生で、2曲演奏します。
 
 「バビロンのほとりで」 は敏行も 「いい曲だ〜」 と感動していたそうです。「オーバー ドライブ」 は敏行が中学の体育祭で応援団長をやったときの曲で、「オーバー ドライブ」 = 「敏行」 だそうです。
 
11 ※ Kanda
 
 親戚のおじさんで、ギターの弾き語りをやってくれます。
 
12 ※ 坂上&水科
 
 坂上さんの 『コカリナ』 の演奏で、母の書いた詩を水品さんが朗読してくれます。 
     
                          以上12グループの内容です。
 
* 会場に置いてあるピアノは、敏行が一生懸命練習をしていた、我が家の……敏行のピアノです。敏行のピアノだから意義があると思い、レンタルしませんでした。撫でてあげてね。


追討コンサートプログラム しのぶ会プログラム
トッシーの父 加茂高バスケ部OB
産業センターロビーにて 産業センターロビーにて
産業センターロビーにて みんな、ありがとう。
追討コンサート会場内 追討コンサート会場内
追討コンサート会場内 追討コンサート会場内
追討コンサート裏方さん B−Collect
B−Collect B−Collect
WACK−C WACK−C
WACK−C WACK−C
WACK−C おじんバンド
おじんバンド おじんバンド
おじんバンド おじんバンド
おじんバンド おじんバンド
岡田バンド YH
律子&美栄 なつみ&あみ
ピアノDuo ピアノDuo
元若宮中合唱団 スイングデルゼ
坂上&水科 Kanda
トッシーの遺品 トッシーの遺品
トッシー練習中 トッシー体育祭

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